老人ホームって、結局いくらかかるの?家族がまず知っておくべき“お金”の話


「老人ホームって、実際いくらかかるの?」

親の入居を検討するとき、最初に多くの方が疑問に思うのがこの「お金」の問題です。

この記事では、「初期費用」「月額費用」「実際にかかる医療費やオプション費用」まで、家族がまず知っておきたい“リアルな金額感”をわかりやすく解説します。


💰 老人ホームの費用は大きく2種類

  • 初期費用(入居一時金)
    • 0円〜数百万円と大きく差がある
    • 最近は「入居金ゼロ」の施設も増えてきている
  • 月額費用
    • 家賃・食費・管理費が中心で、平均15万〜25万円

🧾 実際にかかる“見落としがちな費用

  • 医療費(処方薬、往診・通院費など)
     → 月5,000円〜15,000円前後が目安(病状や通院頻度による)
      ※特に持病がある方、定期的な通院・投薬がある場合は高くなる傾向
  • おむつ代・日用品代
     → 月3,000円〜8,000円程度(施設によっては実費精算)
  • 理美容代、レクリエーション代
     → カット代:月2,000円〜4,000円/アクティビティ代:月500円〜3,000円
  • 身元保証費用・入居支援サービス
     → 契約時に20万円〜30万円前後+年会費などがかかるケースが一般的
  • 介護保険自己負担分(1〜3割)
    • 要介護度ごとの「1割負担」の月上限額目安(地域区分なし・基本単位で換算)は以下の通りです
要介護度支給限度額(月額)自己負担(1割)
要介護1約167,650円約16,765円
要介護2約197,050円約19,705円
要介護3約270,480円約27,048円
要介護4約309,380円約30,938円
要介護5約362,170円約36,217円

※上記はあくまで「訪問介護・通所介護・施設介護などに使える上限」です。
 実際に使うサービス量に応じて、負担額は変動します。
 また、2割・3割負担の方はこの2倍・3倍になります。


📦 施設費用に「含まれるもの」と「含まれないもの」

含まれることが多い費用

  • 居室の利用料(家賃相当)
  • 食費(3食+おやつ)
  • 共用施設の管理費

含まれていないことが多い費用

  • 医療費・処方薬代
  • 理美容、外出支援
  • おむつなどの消耗品
  • 介護保険の自己負担分
  • 身元保証人・契約代行サービス

🧮 「年金だけ」で足りるのか?

  • 平均的な年金受給額:月10万〜14万円
  • 月額費用との差を「預貯金 or 家族支援 or 補助」で補填するケースが多い
  • 年金内で入居できる施設もあるが、介護度・地域によって限られる

実例でわかる!要介護1・身寄りなしの方の入居シミュレーション

実際にご相談の多い、「要介護1・年金12万円・身元保証人がいない方」のケースをもとに、毎月かかる費用をシミュレーションしてみます。

■ 基本情報

  • 要介護度:1(自己負担 約17,000円)
  • 年金収入:月12万円
  • 身元保証人:いない(別途サービス契約)
  • 地域:茨城県(日立市周辺)

■ 月額費用シミュレーション(住宅型有料老人ホームの場合)

項目内容月額目安
家賃個室タイプ50,000円〜
食費1日3食・30日分約45,000円
管理費・共益費水道光熱費・設備維持費約20,000円
介護サービス自己負担分要介護1(1割負担)約17,000円
医療費(処方薬含む)往診・薬代・受診代など約10,000円
日用品・おむつ代消耗品・介護用品約6,000円
理美容・レクリエーション散髪、イベントなど約3,000円
【合計】約151,000円

👪 家族が事前に知っておくと安心なこと

  • 入居時に必要な契約や保証人の準備
  • 施設によって費用に含まれるサービスが異なる
  • 費用面だけでなく「介護度に合った施設選び」が大切

🔗 まとめ

老人ホームの費用は、決して“安く”はありません。
けれども、事前に情報を持っておくことで「想定外の出費」を減らすことはできます。

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